犬のおしりが魚の腐ったような生臭いにおいがする原因と対処を整理しました。多くは肛門腺(肛門嚢)にたまった分泌液が元とされ、お尻歩きは代表的なサインです。たまりやすい子の特徴、ケアの基本と頻度の目安、無理せずサロンや動物病院に任せる選択肢まで紹介します。赤み・腫れ・出血・痛がるなどのときは動物病院に相談しましょう。
この記事の要点
- 1多くは肛門腺が原因です。おしりの左右にある肛門嚢にたまった分泌液が、魚が腐ったような生臭いにおいの元になるとされています。
- 2お尻歩きは代表的なサイン。床にお尻をこすりつけて歩く、おしりを気にして舐める、急に振り向くなどが見られたら肛門腺がたまっているかもしれません。
- 3たまりやすい子は定期ケアを。小型犬・太り気味・シニア・柔らかい便が続く子は自然に出にくいことがあり、月1回程度が一つの目安とされます。
- 4不安ならプロに任せて大丈夫。肛門腺絞りは慣れないと傷つけてしまうこともあるため、自信がなければサロンや動物病院に頼むのが安全です。
- 5赤み・腫れ・出血・痛がるときは受診を。おしりが膿んでいる・すでに破れているような場合は、自己判断せずかかりつけの動物病院に相談しましょう。
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犬のおしりが臭い原因で多いのは「肛門腺」
愛犬に近づくと、おしりから魚が腐ったような生臭いにおいがする――そんなときに多いとされるのが、肛門腺(肛門嚢)にたまった分泌液です。肛門腺は肛門の左右、時計でいう4時と8時あたりにある小さな袋で、独特のにおいをもつ分泌液がたまっています。この液がうまく排出されずにたまると、強いにおいの元になることがあります。

排便のときなどに自然と少しずつ出ていく子も多いのですが、うまく排出できずにたまってしまう子もいます。「シャンプーしたばかりなのにおしりだけ臭う」「急に生臭くなった」というときは、体全体のにおいというより肛門腺が関係していることが多いと考えられます。まずは、たまっているサインが出ていないかを確認してみましょう。
肛門腺がたまっているサイン
肛門腺がたまってくると、犬は違和感から次のような行動を見せることがあります。においと合わせて、こうしたしぐさが増えていないかチェックしてみてください。

お尻を床にこすりつけて歩く(お尻歩き)
すわった姿勢のまま前足で進み、お尻をカーペットや床にこすりつける「お尻歩き」は、肛門腺のたまりを疑う代表的なサインとされています。かゆみや違和感を自分でこすって和らげようとしている様子です。
おしりを気にして舐める・噛む
しつこくおしり周りを舐めたり、甘噛みしたりする回数が増えたら、違和感が出ているサインかもしれません。舐めすぎると皮膚を傷めることもあります。
急に振り向く・お尻を気にする
とくに理由もなくお尻のほうを急に振り向いたり、しっぽの付け根を気にしたりするしぐさも、たまっているときに見られることがあります。
すわると床に生臭いにおいが残る
すわっていた場所やベッドに、魚が腐ったような生臭いにおいが残るときは、分泌液がにじみ出ていることも。においが急に強くなった場合は早めのケアを検討しましょう。
肛門腺のケア【絞り方の基本と頻度】
肛門腺は、自然に出せる子であれば無理に絞る必要はありません。一方で、小型犬・太り気味の子・シニア・柔らかい便が続く子などは自然に排出しにくいことがあり、定期的なケアが必要になる場合があります。頻度は一つの目安として月1回程度、シャンプー前などのタイミングで様子を見るとよいとされています。ためすぎないことが大切です。
肛門腺がたまりやすいとされる子・ケアの目安
| タイプ | 傾向 | ケアの考え方 |
|---|---|---|
| 自然に出せる子 | 排便時などに少しずつ排出される | 無理に絞らず、においやサインが出たら確認 |
| 小型犬・チワワなど | 肛門嚢が小さく排出しにくいことがある | 月1回程度を目安に様子を見る |
| 太り気味・シニア | 筋力や体型の影響で出しにくいことがある | たまりやすいので定期的にチェック |
| 柔らかい便が続く子 | 便で押し出されにくいことがある | サインが出やすいので早めのケアを検討 |
自分で絞る場合の基本は、しっぽを持ち上げ、肛門の斜め下(4時・8時の位置)を下から軽く押し上げるイメージです。ティッシュを当てて受け止めながら行います。ただし、強く押しすぎない・出ないときは無理をしないのが鉄則です。位置や力加減がわからないまま続けると、かえって嫌がる原因にもなります。
慣れないうちは無理をしない
肛門腺絞りは、慣れないと肛門嚢を傷つけたり、炎症の原因になったりすることがあります。強く押しすぎるのも禁物です。少しでも不安があるときは自分で無理に絞ろうとせず、トリミングサロンや動物病院に任せるのが安全です。赤み・腫れ・出血がある、痛がる、膿が出ている、すでに破れているようなときは、ケアの前にまず動物病院に相談してください。
自分で難しいときはプロに任せる
「位置がよくわからない」「愛犬が嫌がって暴れる」「うまく出せている自信がない」――そんなときは、無理をせずプロに任せて大丈夫です。肛門腺絞りは、多くのトリミングサロンでシャンプーやカットに含まれていたり、単品で頼めたりするケアです。プロは犬の保定にも慣れているため、短時間で済むことがほとんどです。

サロンにお願いするもう一つのメリットが、おしり周りの毛を短くする部分カットです。おしりの毛が長いと便が付着しやすく、それ自体がにおいの原因になります。肛門腺のケアとあわせて毛を短くととのえておくと、日々の汚れやにおいが気になりにくくなります。定期的にサロンに通いながら、おうちでは拭き取りなどの軽いケアを続ける、という分担もおすすめです。
肛門腺以外のにおいの原因
おしり周りのにおいは、肛門腺だけが原因とは限りません。次のような要因が重なっていることもあるため、あわせて確認しておきましょう。
- 便の付着:おしりの毛が長い子は、排便のあとに便が毛に付いて残り、においの原因になりやすいです。部分カットや拭き取りで清潔に保ちやすくなります。
- 皮膚のトラブル:おしり周りの赤み・かゆみ・べたつきがあるときは、皮膚の状態がにおいに関わっていることもあります。しつこく舐める・かゆがるときは動物病院に相談しましょう。
- 尿や涙やけ・分泌物:おしっこの飛び散りや分泌物が毛に残ってにおうこともあります。おしり周りだけでなく、全身のにおいが気になるときは体臭全体のケアも見直してみてください。
まとめ:ためない・無理しない・頼ってよい
犬のおしりが臭い原因の多くは肛門腺にたまった分泌液で、お尻歩きや舐めるしぐさは代表的なサインです。ためすぎないことが基本ですが、自分でのケアが不安なら無理をせず、サロンや動物病院などプロに頼るのも安心できる方法です。最後に、今日からできる行動を3つに整理します。
- まず観察する: お尻歩き・おしりを舐める・生臭いにおいなど、たまっているサインが出ていないか確認する
- たまりやすい子は定期ケア: 小型犬・太り気味・シニアなどは月1回程度を目安に、シャンプー前に様子を見る
- 不安ならプロへ: 肛門腺絞りやおしり周りの部分カットはサロンや動物病院に任せ、赤み・腫れ・痛がるときは受診する
よくある質問
肛門腺はどのくらいの頻度で絞ればいいですか?+
肛門腺を自分で絞れないときはどうすればいいですか?+
肛門腺がたまったまま放置するとどうなりますか?+
おしりを気にして舐めてばかりいます。大丈夫でしょうか?+
うちの子の写真、載せてみませんか?
「わんスタ広場」は、飼い主さんが投稿したカットスタイルの実例とふだんの愛犬フォトが集まるコーナーです。トリミング記録をつけると、次回サロンで「この感じで」と見せられて、広場への掲載も申請できます(無料)。
この記事について
- 執筆・編集: うちの犬スタイル編集部(犬のトリミングサロン検索サイトの運営チーム)
- 掲載サロンの表示基準: 当サイトの掲載データベースをもとに、Google口コミ評価などの公開情報を参考に機械的に表示しています(広告掲載順ではありません)。
- 料金・営業時間などは2026年7月27日時点の情報です。実際の内容は各サロンの公式情報をご確認ください。
- 愛犬の体調や皮膚の状態に不安がある場合は、かかりつけの動物病院にご相談ください。
