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犬のトイレのしつけは「成功体験を重ねて褒める」が基本です。トイレを覚えない・失敗する主な原因、トレーやシートなど環境の整え方、排泄タイミングを見極めた誘導の手順、失敗したときの正しい対応、成犬からのしつけ直しまでをまとめました。急にトイレを失敗するようになったときの受診の目安も紹介します。
この記事の要点
- 1トイレのしつけの基本は「成功体験を重ねて、そのたびに褒める」こと。犬は人が教えなければトイレの場所を覚えられません。
- 2覚えない・失敗する背景には、場所を教えきれていない/誤った場所での排泄が習慣化している/叱られて隠れて排泄するようになった/トイレ環境が合っていないという4つの原因が多いとされます。
- 3排泄しやすいタイミングは寝起き・食後・運動後。子犬が排泄を我慢できる時間は「月齢+1時間」程度が目安とされ、このリズムに合わせて誘導します。
- 4失敗しても叱らないこと。叱ると「排泄自体がいけないこと」と学習して隠れてするようになりがちです。淡々と片付けて、においが残らないよう消臭までがワンセットです。
- 5成犬からでもしつけ直しは可能です。ただし、これまで失敗しなかった子が急に失敗するようになったときは、体調不良が隠れている可能性もあるため動物病院に相談しましょう。
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犬がトイレを覚えない・失敗する主な原因
「何度教えてもトイレを覚えない」「シートのすぐ横でしてしまう」——トイレのしつけは、子犬を迎えた飼い主さんが最初にぶつかりやすい壁です。まず押さえておきたいのは、犬はもともと「決められた場所で排泄する」という習慣を持っていないということ。人が場所を教え、成功体験を積ませてはじめて覚えていくものなので、覚えないのは犬の能力ややる気の問題ではありません。

- 場所を教えきれていない:排泄のタイミングでトイレに誘導し、成功して褒められる、という経験の回数がまだ足りていない状態です
- 誤った場所での排泄が習慣化している:カーペットや布団など、一度においがついた場所は「ここがトイレ」と学習されやすくなります
- 叱られて「隠れてする」ようになった:失敗を叱られると「排泄そのものがいけないこと」と誤解し、人の見ていない場所でするようになることがあります
- トイレ環境が合っていない:体に対してトレーが小さい、置き場所が落ち着かない、シートが汚れたまま——といった環境側の理由も少なくありません
このように、失敗の多くは「教え方」と「環境」のどちらか(または両方)に理由があるとされます。裏を返せば、原因に合わせて教え方と環境を整えれば、子犬はもちろん成犬からでも改善が期待できるということです。次の章から、環境づくり→トレーニング手順→失敗時の対応の順に見ていきましょう。
トイレ環境の整え方(トレー・シート・置き場所)
トレーニングを始める前に、まず環境を整えます。ポイントは「犬が使いやすいサイズ」と「落ち着いて排泄できる場所」の2つです。とくにトレーのサイズは見落とされがちで、体に対して小さいと、体はシートに乗っているのにおしりだけ外れる「はみ出し失敗」が起きやすくなります。
トイレ環境チェック:用品と置き場所の目安
| 項目 | 目安 | よくある失敗 |
|---|---|---|
| トイレトレー | 犬がその上でくるっと回れるサイズより大きめ | 成長してサイズが合わなくなり、はみ出しが増える |
| トイレシート | トレーに合うサイズ。子犬期は広めに敷くと成功しやすい | 汚れたまま放置され、犬が乗るのを嫌がる |
| サークル | トレーニング初期は寝床と分けてトイレを囲えると誘導しやすい | 寝床とトイレが近すぎる(犬は寝床の近くで排泄するのを嫌う傾向) |
| 置き場所 | 人の出入りが激しくない、落ち着ける場所に固定する | 頻繁に場所を変えてしまい、犬が場所を覚えられない |
トレーは「今の体のサイズ」ではなく成長後を見越したサイズを選ぶと買い替えの失敗が減ります。また、置き場所は一度決めたら動かさないのが原則です。家のあちこちにシートを敷くより、まず1か所で確実に成功できるようにするほうが、結果的に覚えるのは早いとされます。
トイレトレーニングの手順(子犬の基本)

環境が整ったら、いよいよトレーニングです。基本は「排泄しそうなタイミングでトイレに連れて行き、成功したらすぐ褒める」の繰り返し。迎えたその日から始められます。焦らず、次のステップで進めましょう。
トイレトレーニングの基本ステップ
- 1
ステップ1:排泄のリズムを観察する
子犬が排泄を我慢できる時間は「月齢+1時間」程度が目安とされます(生後3ヶ月なら約4時間)。寝起き・食後・運動後は特に排泄しやすいタイミングです。
- 2
ステップ2:サインが出たらトイレへ誘導
床のにおいをしきりに嗅ぐ、そわそわ歩き回る、くるくる回る——といったしぐさは排泄のサイン。すかさずトイレまで連れて行きます。
- 3
ステップ3:排泄が終わるまで静かに待つ
サークルでトイレを囲える場合は、排泄が終わるまで扉を閉めて待ちます。声をかけすぎると気が散るので、静かに見守るのがコツです。
- 4
ステップ4:成功したらその場ですぐ褒める
排泄が終わった直後に、明るい声で褒めておやつをあげます。「トイレで排泄する=いいことが起きる」と結びつけるのが狙いです。時間が経ってから褒めても伝わりません。
- 5
ステップ5:成功したら出して遊ぶ・少しずつ範囲を広げる
成功後にサークルから出して遊ぶことで「トイレで成功→楽しいことが起きる」の良いサイクルができます。成功が安定してきたら、行動範囲を少しずつ広げていきましょう。
大切なのは、この時期の飼い主さんの仕事は「監視と管理」だと割り切ることです。目を離していて失敗させてしまうと、その分だけ「間違った場所での成功体験」が積まれてしまいます。目を離す時間帯はサークル内で過ごさせるなど、失敗そのものを防ぐ管理が、遠回りのようで一番の近道とされます。
失敗したときの対応と「覚えない」ときの見直しポイント
失敗を見つけたときの鉄則は、叱らない・騒がない・淡々と片付けるです。叱ると「排泄がいけないこと」と誤解して隠れてするようになり、かえってしつけが難しくなります。逆に、失敗の現場で大きなリアクションをとると「かまってもらえた」と学習してしまう子もいます。感情を見せず、静かに片付けましょう。
片付けの際に忘れてはいけないのが消臭です。犬はにおいの残る場所を「トイレ」と認識しやすいため、においが残っていると同じ場所での失敗が繰り返されがちです。ペット用の消臭スプレーなどでしっかりにおいを消しておきましょう。逆に、トイレシートには排泄物のにおいを少し移しておくと、場所の学習を助けるとされます。
失敗する場所がいつも同じではないか
同じ場所で繰り返すならにおいの消し残しが疑われます。カーペットや布団は特ににおいが残りやすいので、洗える物は洗い、消臭を徹底しましょう。
シートのすぐ横に「はみ出す」形の失敗ではないか
はみ出し型はトレーのサイズ不足のサインです。体がひと回り大きくなっていないか確認し、大きめサイズへの買い替えやシートを広めに敷く対応を検討しましょう。
褒めるタイミングが遅れていないか
排泄の直後に褒めないと、犬は何を褒められたのか分かりません。トイレの近くにおやつを常備しておくと、すぐに褒められます。
家族の対応がバラバラになっていないか
ある人は叱り、ある人は褒める——と対応が割れていると犬は混乱します。「叱らない・成功したら褒める」を家族全員でそろえることが大切です。
「急に失敗するようになった」ときは体調のサインかも
これまでトイレで排泄できていた子が急に失敗するようになった、排尿の回数が急に増えた、血尿が出た、排泄の姿勢を何度もとるのに出ない——といった変化があるときは、しつけの問題ではなく膀胱炎などの体調不良が隠れている可能性もあります。しつけ直しの前に、まずかかりつけの動物病院に相談してください。
成犬からのトイレのしつけ直し
「もう成犬だから覚えないのでは」と心配される飼い主さんは多いですが、成犬からでもトイレのしつけ直しは可能とされます。基本の進め方は子犬と同じ「タイミングで誘導→成功したら褒める」です。ただし、成犬はこれまでの排泄の習慣が染みついているぶん、子犬より根気が必要になることは覚悟しておきましょう。

- まず新しい環境に慣らす:迎えたばかりの保護犬などの場合は、サークルで囲った落ち着ける居場所を作り、環境に慣れてからトレーニングを始めます
- 排泄リズムを観察する:成犬は1日2回程度の排泄になる子も多いとされます。時間帯をメモしておくと誘導のタイミングがつかめます
- 外派の子は「外に近い環境」から段階的に:散歩中しか排泄しない子は、外と同じにおいや足裏の感触がトリガーになっていることがあります。ベランダや庭にシートを置いて成功体験を作り、少しずつ室内に近づける方法が知られています
- 焦らず数週間単位で考える:長年の習慣を変えるトレーニングです。数日でうまくいかなくても「そういうもの」と構え、成功のたびに褒め続けましょう
まとめ:環境を整え、タイミングで誘導し、成功を褒める
犬のトイレのしつけは、特別なテクニックよりも「失敗させない管理」と「成功体験の積み重ね」がすべての土台です。覚えないときは犬を責めるのではなく、環境・タイミング・褒め方のどこかに見直せる点がないかを探してみましょう。最後に、今日からできることを3つに整理します。
- トレーのサイズと置き場所を見直し、トイレの場所を1か所に固定する
- 寝起き・食後・運動後(目安は月齢+1時間の間隔)にトイレへ誘導し、成功したら直後に褒める——を根気よく繰り返す
- 失敗しても叱らず淡々と片付けて消臭まで行う。急に失敗が増えたときは動物病院に相談する
よくある質問
犬がトイレを覚えないのはなぜですか?+
子犬のトイレのしつけはいつから始めて、いつまでに覚えますか?+
トイレを失敗したとき、叱ってもいいですか?+
成犬になってから急にトイレを失敗するようになりました。しつけ直しが必要ですか?+
うちの子の写真、載せてみませんか?
「わんスタ広場」は、飼い主さんが投稿したカットスタイルの実例とふだんの愛犬フォトが集まるコーナーです。トリミング記録をつけると、次回サロンで「この感じで」と見せられて、広場への掲載も申請できます(無料)。
この記事について
- 執筆・編集: うちの犬スタイル編集部(犬のトリミングサロン検索サイトの運営チーム)
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- 愛犬の体調や皮膚の状態に不安がある場合は、かかりつけの動物病院にご相談ください。
