犬の肛門腺の絞り方を手順で解説します。しっぽを持ち上げ、肛門の4時・8時の位置を下から上へやさしく押し出すのが基本です。ティッシュで受ける・お風呂前に行うなどのコツ、頻度ややりすぎの注意、うまくできないときにサロンや動物病院へ頼る目安まで紹介します。
この記事の要点
- 1絞り方の基本は4時8時をやさしく。しっぽを軽く持ち上げ、肛門の左右(時計の4時・8時)を下から上へゆっくり押し出すのが基本の外絞りです。
- 2お風呂・シャンプー前がおすすめ。分泌液が飛び散っても洗い流せるので後始末が楽です。ティッシュやガーゼで受けながら行いましょう。
- 3強く押しすぎ・頻回はさける。粘膜を傷めたり炎症の元になったりすることがあります。月1回程度を一つの目安に、ためすぎないようにします。
- 4うまくできないなら無理をしない。位置がわからない・嫌がる・奥にある子は、サロンや動物病院に頼るのが安心です。
- 5赤み・腫れ・出血・痛がるときは受診を。すでに破れている・膿が出ているようなときは、自己判断せず動物病院に相談しましょう。
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肛門腺とは・なぜ絞るのか
愛犬のおしりケアとして知られる「肛門腺絞り」。自宅でやってあげたいけれど、やり方も力加減もわからず不安…という飼い主さんは少なくありません。結論から言うと、基本は肛門の4時・8時あたりをやさしく下から上へ押し出すことです。ただし強く押しすぎるのは禁物で、位置がわからない・愛犬が嫌がるときは、無理をせずサロンや動物病院に頼るのが安心です。まずは肛門腺とは何かから確認していきましょう。
肛門腺(肛門嚢)は、肛門の左右、時計でいう4時と8時あたりにある小さな袋です。においのある分泌液がたまり、排便のときなどに少しずつ自然に出ていく子も多くいます。一方で、小型犬や高齢の子、太り気味の子などは自然に排出しにくく、定期的なケアが必要になることがあります。たまった分泌液は不快感の元になり、まれに炎症や破裂につながることもあるため、たまりやすい子はときどき様子を見てあげたいポイントです。


肛門腺がたまっているサイン
肛門腺がたまってくると、犬は違和感から次のようなしぐさを見せることがあります。においと合わせて、こうした様子が増えていないかを見てあげましょう。
おしりを床にこすりつけて歩く(お尻歩き)
すわった姿勢のまま前足で進み、おしりをカーペットや床にこすりつける「お尻歩き」は、肛門腺のたまりを疑う代表的なサインとされています。かゆみや違和感を自分でこすって和らげようとしている様子です。
おしりを気にして舐める・かじる
しつこくおしり周りを舐めたり、甘噛みしたりする回数が増えたら、違和感が出ているサインかもしれません。舐めすぎると皮膚を傷めることもあります。
おしりを気にして急に振り向く
とくに理由もなくおしりのほうを急に振り向いたり、しっぽの付け根を気にしたりするしぐさも、たまっているときに見られることがあります。
すわった場所に生臭いにおいが残る
ベッドや床に生臭いにおいが残るときは、分泌液がにじみ出ていることもあります。においの原因の見分け方は、別の記事でくわしく紹介しています。
肛門腺の絞り方の手順
自然に排出できている子は、無理に絞る必要はありません。たまりやすい子のケアとして自分で絞る場合は、次の手順を目安に、やさしく・短時間で行うのがコツです。慣れるまでは二人で、犬が落ち着いているときに試してみましょう。
肛門腺絞り(外絞り)の基本手順
- 1
しっぽを持ち上げて体勢を安定させる
しっぽを上に軽く持ち上げ、犬が動かないように体勢を安定させます。ひとりで難しいときは、二人で保定するとやりやすくなります。お風呂・シャンプー前に行うと、飛び散っても洗い流せて後始末が楽です。
- 2
4時・8時の位置を親指と人差し指で挟む
肛門を時計に見立て、4時と8時の位置を親指と人差し指でそっと挟みます。強くつかまず、皮膚の上から軽く触れる程度から始めます。位置がよくわからないときは無理に探らないでください。
- 3
下から上へゆっくり押し出す
挟んだ指を下から上(肛門の方向)へ、ゆっくり押し出すイメージで動かします。ティッシュやガーゼを当てて受け止めながら行うと、分泌液が飛び散りにくくなります。1〜2回で出なければ無理に繰り返さないようにします。
- 4
おしりを清潔に拭いて仕上げる
分泌液が出たら、おしり周りを清潔に拭き取ります。そのままシャンプーに移ると、においが残りにくく仕上がります。うまく出なかったときも、何度も強く押さず、その日は切り上げましょう。

頻度とやりすぎの注意
肛門腺絞りの頻度は、月1回程度を一つの目安にする方法があります。ただしたまりやすさには個体差があり、すぐにたまる子もいれば、自然に出せてほとんど必要ない子もいます。大切なのは「ためすぎない」ことと、同じくらい「やりすぎない」ことです。
強く押しすぎたり、出ないのに何度も繰り返したりすると、デリケートな粘膜を傷めて炎症の元になることがあります。うまく出ない・場所がよくわからないときは、その日は無理をせず切り上げてください。力加減や位置に自信がないまま続けると、愛犬が嫌がる原因にもなります。
次のようなときは動物病院へ
おしり周りに赤み・腫れ・出血がある、強く痛がる、膿のようなものが出ている、すでに腫れて破れている(破裂)ようなときは、絞る前にまずかかりつけの動物病院に相談してください。また、絞ってもすぐにたまってしまう・何度試してもうまく出せない場合も、一度診てもらうと安心です。自己判断で強く押し続けるのはさけましょう。
うまくできないときはサロンや動物病院で
「位置がよくわからない」「愛犬が嫌がって暴れる」「うまく出せている自信がない」――そんなときは、無理をせずプロに任せて大丈夫です。肛門腺絞りは、多くのトリミングサロンでシャンプーやカットに含まれていたり、単品で頼めたりするケアです。プロは犬の保定にも慣れているため、短時間で済むことがほとんどです。動物病院でも対応してもらえます。
肛門腺が奥のほうにある子や、皮膚が敏感な子は、自宅での外絞りが難しいこともあります。無理に続けて愛犬に「おしりを触られるのは嫌なこと」と覚えさせてしまうより、プロに任せて、おうちでは拭き取りなどの軽いケアにとどめる、という分担もおすすめです。定期的にサロンに通う子なら、シャンプーやカットのついでにお願いするのも手です。
まとめ:やさしく・ためすぎず・頼ってよい
犬の肛門腺絞りは、しっぽを持ち上げて4時・8時の位置を下から上へやさしく押し出すのが基本です。ティッシュで受けながらお風呂前に行うと後始末が楽になります。ただし強く押しすぎない・うまくできないときは無理をしないことが大切です。最後に、今日からできる行動を3つに整理します。
- まず観察する: お尻歩き・おしりを舐める・生臭いにおいなど、たまっているサインが出ていないか確認する
- やさしく・お風呂前に: 絞るなら4時8時を下から上へ、ティッシュで受けながらシャンプー前に。月1回程度を目安にためすぎない
- 不安ならプロへ: うまくできない・嫌がる・赤みや腫れ・痛がるときは、無理をせずサロンや動物病院に頼る
よくある質問
犬の肛門腺はどのくらいの頻度で絞ればいいですか?+
肛門腺がうまく絞れないときはどうすればいいですか?+
犬がおしりを気にして舐めたり床にこすりつけたりするのはなぜですか?+
肛門腺絞りはお風呂の前と後、どちらがいいですか?+
うちの子の写真、載せてみませんか?
「わんスタ広場」は、飼い主さんが投稿したカットスタイルの実例とふだんの愛犬フォトが集まるコーナーです。トリミング記録をつけると、次回サロンで「この感じで」と見せられて、広場への掲載も申請できます(無料)。
この記事について
- 執筆・編集: うちの犬スタイル編集部(犬のトリミングサロン検索サイトの運営チーム)
- 掲載サロンの表示基準: 当サイトの掲載データベースをもとに、Google口コミ評価などの公開情報を参考に機械的に表示しています(広告掲載順ではありません)。
- 料金・営業時間などは2026年8月5日時点の情報です。実際の内容は各サロンの公式情報をご確認ください。
- 愛犬の体調や皮膚の状態に不安がある場合は、かかりつけの動物病院にご相談ください。
