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犬の耳掃除のやり方【頻度・自宅での手順・嫌がるときの慣らし方】

公開日: 2026年8月23日最終更新: 2026年8月23日

健康な犬の耳には自浄作用があり、耳掃除のやりすぎはかえって逆効果とされます。自宅での耳掃除の正しいやり方(湿らせたコットンで見える範囲だけ)、頻度の目安、綿棒NGなどの注意点、嫌がる犬への段階的な慣らし方、自宅とサロン・動物病院の役割分担、受診すべき耳垢のサインまでをまとめました。

この記事の要点

  • 1健康な犬の耳には自浄作用(耳垢を自然に外へ押し出すしくみ)があり、トラブルがなければ耳掃除は最小限で十分とされます。やりすぎはかえって耳を傷める原因になります。
  • 2頻度の目安は「週1回のチェック+汚れが見えたら月1〜2回の拭き取り」。たれ耳・耳毛が多い・脂っぽい体質の子は汚れやすいため、こまめなチェックが安心です。
  • 3基本のやり方はぬるま湯やイヤークリーナーで湿らせたコットンで、見える範囲だけを優しく拭くこと。綿棒を耳の奥に入れるのは、耳垢を押し込み外耳炎の引き金になるためNGです。
  • 4嫌がる子は「耳を触る練習→できたらおやつ」の段階的な慣らしから。無理に押さえつけると耳掃除そのものが嫌いになるので、慣れるまではサロンや動物病院に任せる選択も立派な正解です。
  • 5黒い耳垢・黄色くドロッとした耳垢・赤み・腫れ・強いにおい・頭を振り続ける——こうしたサインは外耳炎などの可能性があるため、自宅ケアではなく動物病院へ。
目次開く
  1. 01犬の耳掃除はそもそも必要?(やりすぎ注意)
  2. 02自宅での耳掃除の正しいやり方
  3. 03耳掃除を嫌がるときの慣らし方
  4. 04自宅でやる範囲と、サロン・動物病院に任せる範囲
  5. 05こんな耳垢・症状は動物病院へ
  6. 06まとめ:見える範囲を優しく、奥はプロに
  7. 07よくある質問
01

犬の耳掃除はそもそも必要?(やりすぎ注意)

「犬の耳掃除って、どのくらいやればいいの?」——実は、健康な犬の耳には耳垢を自然に外へ運び出す自浄作用が備わっており、トラブルのない耳であれば、飼い主さんが頑張って掃除をする必要は基本的にないとされています。むしろ、ゴシゴシと頻繁に掃除をするほうが、耳の中の皮膚を傷つけたり常在菌のバランスを崩したりして、かえって耳トラブルの引き金になることがあると言われます。

飼い主に耳の中をチェックされている犬
基本は「掃除」より「チェック」。週1回、耳の中の色・におい・耳垢の量を見る習慣をつけましょう

とはいえ、耳の汚れやすさには犬種差・個体差があります。通気性の悪いたれ耳の犬種、外耳道の毛が多い犬種、皮脂の分泌が多い体質の子などは耳垢がたまりやすく、定期的なケアが勧められることが多いです。まずは自分の愛犬がどのタイプかを知り、頻度の目安を決めましょう。

耳掃除・耳チェックの頻度の目安

タイプチェック頻度拭き取りケアの目安
立ち耳で耳垢が少ない子週1回汚れが見えたときだけ(無理にしない)
たれ耳の犬種(ダックス・キャバリアなど)週1回以上月1〜2回程度
耳毛が多い犬種(トイプードルなど)週1回以上月1〜2回程度(耳毛の処理はプロに相談)
皮脂が多い体質・耳が蒸れやすい子週1回以上月1〜2回程度・汚れの状態を見て調整

なお、この目安はあくまで健康な耳の場合です。すでににおいや赤み、大量の耳垢があるなら、それは「掃除」ではなく「治療」の領域かもしれません。後述の受診サインに当てはまるときは、自宅ケアの前に動物病院で診てもらいましょう。

02

自宅での耳掃除の正しいやり方

犬の耳掃除の要点を「基本の手順」「やってはいけないこと」「病院に相談するサイン」の3つに整理したカード型の図解
自宅の耳掃除は「見える範囲を優しく」が合言葉。奥のケアはプロの領域です

自宅での耳掃除は、「見える範囲だけを、湿らせたコットンで優しく拭く」——これだけで十分とされます。特別な道具は必要ありません。手順を確認しましょう。

基本の耳掃除(4ステップ)

  1. 1

    ステップ1:コットンを準備する

    コットン(またはガーゼ)を、ぬるま湯か犬用のイヤークリーナーで湿らせます。冷たいと驚くので、人肌程度に温めておくと受け入れてもらいやすくなります。

  2. 2

    ステップ2:耳を優しくめくって観察する

    耳を優しくめくり、耳の中の色・耳垢の量・においを確認します。赤み・腫れ・強いにおいなど異常があれば、掃除はせずに動物病院へ。

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    ステップ3:見える範囲だけを優しく拭く

    指にコットンを巻き、目で見える範囲の耳垢や汚れを、毛の流れに沿って優しく拭き取ります。奥に指やコットンを突っ込まないこと。強くこするのもNGです。

  4. 4

    ステップ4:終わったらすぐ褒める

    拭き終わったら、その場でたっぷり褒めておやつをあげましょう。「耳を触られる=いいことがある」の積み重ねが、次回からの耳掃除をラクにします。

綿棒を耳の奥に入れるのはNG

人間の感覚で綿棒を使うと、耳垢を奥に押し込んでしまい、外耳炎の原因になることがあるとされます。犬の外耳道はL字型に曲がっており、奥の汚れは見えているものより取りにくい構造です。自宅ケアは「見える範囲まで」と割り切り、奥の汚れが気になるときは動物病院に相談しましょう。人間用のウェットティッシュやアルコールを含む製品も、刺激になることがあるため犬用のものを使うのが安心です。

汚れがこびりついているときは、イヤークリーナー(洗浄液)でふやかしてから拭くとスムーズです。クリーナー選びのポイント(低刺激・アルコールフリーなど)は、別記事で詳しく比較しています。まずは手順に慣れて、道具はそのあとに揃えれば十分です。

03

耳掃除を嫌がるときの慣らし方

耳は犬にとって敏感な場所。嫌がるのはごく普通の反応です。押さえつけて無理に掃除をすると「耳を触られる=嫌なこと」と学習してしまい、次回からもっと嫌がるという悪循環に入ります。急がば回れで、次のような段階を踏んで慣らしていきましょう。

ステップ1:ふだんのスキンシップで耳の近くに触れる

撫でるついでに耳のまわり→耳の付け根、と触る範囲を少しずつ広げます。触らせてくれたらすぐおやつ。この段階では掃除をしようとしないのがコツです。

ステップ2:耳の付け根をマッサージする

耳の付け根を指の腹で優しく揉むマッサージは、気持ちよくてうっとりする子も多いポイントです。「耳を触られる=気持ちいい」の印象づけに効果的とされます。

ステップ3:耳をめくって見るだけの練習

マッサージの流れで耳を優しくめくり、中を見るだけで終わりにします。できたら褒めておやつ。数秒から始めて、少しずつ時間を延ばします。

ステップ4:コットンで1〜2回拭いて終わりにする

最初から仕上げまでやろうとせず、1〜2拭きで切り上げて褒めるのがポイント。「あっという間に終わって、いいことがあった」の経験を重ねるほど、本格的なケアができるようになっていきます。

どの段階でも、唸る・本気で逃げるなど強い拒否があるときは、その日は無理をせず切り上げましょう。慣れるまでの耳ケアをサロンや動物病院に任せるのは、決して「逃げ」ではありません。プロの手際を見ることが、自宅ケアのお手本にもなります。

04

自宅でやる範囲と、サロン・動物病院に任せる範囲

耳のケアは「全部自宅でやる」ものではなく、自宅・トリミングサロン・動物病院で役割分担すると考えるとうまくいきます。目安を表に整理しました。

耳ケアの役割分担の目安

担当やることこんなときに
自宅週1回のチェック+見える範囲の優しい拭き取り健康な耳の日常ケア・トラブルの早期発見
トリミングサロンシャンプー時の耳まわりのケア・耳毛の処理の相談耳毛が多い犬種・自宅で嫌がってできない子の定期ケア
動物病院耳の奥の洗浄・外耳炎などの診断と治療黒い/黄色い耳垢・赤み・強いにおい・かゆがるなどのサインがあるとき
トリミングサロンで耳まわりのケアを受けている犬
トリミングのついでに耳の状態を見てもらえるのもサロンの利点。耳毛の処理も相談できます

とくにトイプードルなど外耳道の毛が多い犬種の耳毛処理は、自己流で抜くと炎症の原因になることもあるとされ、意見の分かれるデリケートなケアです。かかりつけのサロンや獣医師に「うちの子は抜いたほうがいいか」を相談したうえで方針を決めるのがおすすめです。トリミングの際に耳の状態をチェックしてもらえるのも、定期的にサロンへ通う利点の一つです。

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こんな耳垢・症状は動物病院へ

耳のチェックを習慣にする最大の目的は、トラブルの早期発見です。健康な耳垢は少量で、色は薄い黄色〜薄茶色程度とされます。次のようなサインが見られたら、自宅ケアで様子を見るのではなく、動物病院で診てもらいましょう。

受診をおすすめする耳のサイン

黒っぽい耳垢(耳ダニの可能性)、黄色くドロッとした耳垢(細菌感染の可能性)、耳垢の量が急に増えた、耳の中が赤い・腫れている、強いにおいがする、しきりに頭を振る・耳をかく、耳を触られるのを急に嫌がるようになった——こうしたサインは外耳炎などの耳トラブルの可能性があります。放置すると悪化しやすいため、早めにかかりつけの動物病院に相談してください。

耳のトラブルは、悪化してから治療するより早期に対処するほうが犬の負担もずっと軽く済みます。「掃除のための耳チェック」ではなく「健康観察のための耳チェック」と考えて、週1回の習慣を続けていきましょう。

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まとめ:見える範囲を優しく、奥はプロに

犬の耳掃除は「頑張ってきれいにする」ケアではなく、「やりすぎず、見える範囲を優しく、異常の早期発見を最優先に」というケアです。最後に、今日から実践できることを3つに整理します。

  • 週1回、耳の中の色・耳垢の量・においをチェックする習慣をつける(掃除は汚れが見えたときだけで十分)
  • 拭き取りは湿らせたコットンで見える範囲だけ。綿棒を奥に入れない・強くこすらない・終わったら褒める
  • 嫌がる子は「触る練習→おやつ」の段階から。黒い耳垢・赤み・強いにおいなどのサインがあれば、掃除ではなく動物病院へ
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よくある質問

犬の耳掃除はどのくらいの頻度でやればいいですか?+
目安は「週1回のチェック+汚れが見えたら月1〜2回の拭き取り」です。健康な犬の耳には自浄作用があるため、汚れていないのに頻繁に掃除する必要はなく、やりすぎはかえって耳を傷める原因になるとされます。たれ耳や耳毛の多い犬種、皮脂の多い体質の子は汚れやすいので、チェックをこまめにして状態に合わせて調整しましょう。
犬の耳掃除に綿棒を使ってもいいですか?+
耳の奥に綿棒を入れるのはやめましょう。犬の外耳道はL字型に曲がっており、綿棒は耳垢を奥へ押し込んで外耳炎の引き金になることがあるとされます。自宅ケアは、ぬるま湯や犬用イヤークリーナーで湿らせたコットンで「目で見える範囲だけ」を優しく拭くのが基本です。奥の汚れが気になるときは動物病院に相談してください。
耳掃除を嫌がって触らせてくれません。どうすればいいですか?+
無理に押さえつけるのは逆効果です。「耳のまわりを触る→できたらおやつ」から始めて、付け根のマッサージ→めくって見るだけ→1〜2拭きで終了、と段階的に慣らしましょう。強い拒否があるうちは、トリミングサロンや動物病院に任せながら、自宅では触る練習だけを続けるのがおすすめです。プロのやり方を見るのも良いお手本になります。
黒い耳垢が出てきました。自宅で掃除して様子を見てもいいですか?+
黒っぽい耳垢は耳ダニ、黄色くドロッとした耳垢は細菌感染の可能性があるとされ、どちらも自宅の拭き取りケアでは対処できません。赤み・腫れ・強いにおい・しきりに頭を振るなどのサインを伴うことも多く、放置すると悪化しやすいため、掃除をせずそのままの状態で早めに動物病院を受診してください。

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この記事について

  • 執筆・編集: うちの犬スタイル編集部(犬のトリミングサロン検索サイトの運営チーム)
  • 掲載サロンの表示基準: 当サイトの掲載データベースをもとに、Google口コミ評価などの公開情報を参考に機械的に表示しています(広告掲載順ではありません)。
  • 料金・営業時間などは2026年8月23日時点の情報です。実際の内容は各サロンの公式情報をご確認ください。
  • 愛犬の体調や皮膚の状態に不安がある場合は、かかりつけの動物病院にご相談ください。

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